検索エンジンで「五色の湯」と入力すると、関連ワードに「閉館理由」や「豊中」という地域名がサジェストされる現象が見られます。これによって「信州の五色の湯旅館も閉館してしまったのではないか」と勘違いしてしまうユーザーが後を絶ちません。しかし、これは全く異なる2つの施設の情報が混同されている典型的な事例です。
閉館が取り沙汰されているのは、大阪府豊中市名神口に位置していた都市型スーパー銭湯「極楽温泉 五色の湯」です。1990年代から地元住民に愛されてきた大型温浴施設でしたが、施設の老朽化に加え、近年のエネルギー・燃料コストの急激な高騰、さらにはコロナ禍に伴う利用形態の変化などが複合的に重なり、惜しまれつつ営業を終了しました。これが、豊中の五色の湯の閉館理由の核心です。
対して、長野県上高井郡高山村にある信州高山温泉郷の「五色の湯旅館」は、前述の通り露天風呂の休止という試練を抱えながらも、一軒宿の秘湯として現在もしっかりと営業を継続しています。名前に同一の文字列が含まれることから生じたデジタル上の情報のねじれであり、信州の山奥にある歴史ある秘湯が廃業したわけではないため、正確な情報の選別が必要です。