船井譲次という男の邪悪さと底知れなさを決定づけたのが、山本太郎の巧みなセリフ回しから放たれる数々の名言です。軽快な関西弁でありながら、その奥に冷徹な狂気を孕んだ言葉の数々は、映画『カイジ』を代表する名場面としてファンの記憶に刻まれています。
特に有名なのが、騙されたことに気づき激昂する開司に対して言い放ったこのフレーズです。
「信じる者は救われるんやで……ただし、神様だけにな!」
弱者のすがるような希望を無慈悲に踏みにじるこのセリフは、船井の卑劣さを象徴する言葉として今もネット上で頻繁に引用されます。さらに、勝負を決めた際の「チェックメイトや」や、追い詰められた際に見せる醜い命乞いまで、山本太郎が放つ言葉の一つひとつには観る者を引きずり込む異様な引力がありました。