石田卓也のキャリアを語る上で絶対に外せないのが、細田守監督による名作アニメーション映画『時をかける少女』(2006年)での声優経験です。彼が息を吹き込んだ間宮千昭(まみや ちあき)は、ぶっきらぼうでありながら温かく、主人公・真琴を包み込むような絶妙なニュアンスで観客を魅了しました。
映画史に残る名台詞「未来で待ってる」の語り口は、声優専門の役者には出せない、自然体で等身大の若者特有の切なさを完璧に表現しています。公開から年月が経った今でも、夏が訪れるたびにSNS上で石田卓也の声と演技が絶賛されるほど、色褪せない輝きを放っています。
さらに2008年に公開された主演映画『リアル鬼ごっこ』では、主人公・佐藤翼役として抜群の身体能力を発揮しました。理不尽なデスゲームに立ち向かい、全力で疾走し続ける泥臭くも熱い演技は観客を釘付けにし、興行的な大ヒットを記録。この2作によって、石田卓也の名は同世代の若者たちの記憶に深く刻み込まれました。