くりこま高原駅はなぜできた?在来線のない理由と無料駐車場の真実

くりこま高原駅はなぜできた?在来線のない理由と無料駐車場の真実

くりこま高原駅はなぜできた?在来線のない理由と無料駐車場の真実の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

東北新幹線の駅名標を眺めると、くりこま高原駅の前後は「古川駅」と「一ノ関駅」です。この両駅間は約50km離れており、1982年の新幹線開業当初は駅が存在しませんでした。そこに1990年(平成2年)3月13日、地元自治体の熱心な誘致によって開業したのがくりこま高原駅です。

ネット上や一部の鉄道ファンの間では「有力政治家の力で造られた政治駅ではないか」と囁かれることがあります。確かに、当時の大物政治家への陳情や地元政財界の強力なプッシュがあったことは当時の地域記録や報道資料にも残されています。しかし、実態は合併前の旧栗原郡10町村(現在の栗原市)が総力を挙げ、総事業費約45億円のうち地元負担分を工面して実現させた「請願駅」としての性格が極めて強いのが真実です。

では、なぜ在来線(JR東北本線)との接続がないのでしょうか。東北本線の最寄り駅である石越駅や瀬峰駅とは直線距離で約5〜6km離れています。建設当時、新幹線のルートを曲げて東北本線に寄せる案や、在来線の新線を駅まで引き込む案も検討されました。しかし、莫大な追加工費がかかること、さらに当時すでに地方都市でモータリゼーション(車社会化)が急速に進んでいたことから、「在来線乗り換えを前提とせず、自家用車で駅に集まる拠点にする」という決断が下されました。結果として、この割り切りが現在の利便性を生み出すことになります。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。