Q1:太宰治自身は本当に「人間失格」だったのでしょうか?
A1:太宰自身は女性問題や薬物中毒など破天荒なトラブルを多く抱えていましたが、一方で非常に礼儀正しく、後輩作家の面倒見が良い一面も持っていました。仕事に対しても極めて厳格で、原稿の推敲を何度も重ねるプロフェッショナルでした。「人間失格」という評価は、彼の過剰な自意識と繊細すぎる良心が自らに下した主観的な判決と言えます。
Q2:あらすじを極めて短く要約するとどういう物語ですか?
A2:東北の裕福な家庭に生まれた大庭葉蔵が、人間のエゴや偽善に怯えながら「道化」を演じて成長し、やがて東京での放蕩、共産主義運動、心中未遂、薬物中毒を経て、すべてを失い精神病院に送られ、「人間失格」として廃人同然になっていくまでの転落劇です。
Q3:なぜ『人間失格』というタイトルがついたのですか?
A3:主人公・葉蔵が狂人として精神病院に収容された際、「もはや自分は完全に人間ではなくなった(人間の資格を失った)」と絶望した体験に由来します。社会的な枠組みから完全に排除された自己認識を象徴する言葉として冠されています。