二人の出会いは2005年11月、冨永昌敬監督の映画『パビリオン山椒魚』(2006年公開)の撮影現場でした。当時、弱冠18歳でありながら堂々たる演技を見せていた香椎由宇さんと、すでに日本映画界のトップランナーとして唯一無二の地位を確立していた29歳のオダギリジョーさん。現場でのオダギリさんは、若手女優として周囲に気を張っていた香椎さんに対し、最初から自然体でフラットに接したと伝えられています。
当時、香椎さんは門限が厳格な家庭で育ち、周囲の大人たちに対しても強い警戒心を持っていました。しかし、オダギリさんの飾らない誠実な人柄に触れ、徐々に心を許していきました。二人の交際を決定づけた最も象徴的なエピソードが、「2月16日」という全く同じ誕生日を持っていた事実です。オダギリさんは1976年生まれ、香椎さんは1987年生まれと11歳の年齢差がありながら、同じ日に生まれた奇跡的な巡り合わせは、互いに強い運命を感じさせる契機となりました。
2007年12月27日に行われた電撃的な結婚記者会見において、オダギリさんは「彼女は若いのに周りに媚びず、かっこいい女性だと思った」と語り、香椎さんも「常に味方でいてくれる安心感がある」と笑顔を見せました。そして2008年2月16日、二人が共に迎えた誕生日に婚姻届を提出し、正式に夫婦としての歩みをスタートさせたのです。