「持つべきものは友」の本当の意味とは?由来と真の友人を見抜く心理学

「持つべきものは友」の本当の意味とは?由来と真の友人を見抜く心理学

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ネット上の掲示板やSNS、動画配信のコメント欄を見ていると、「持つべきものは友」ではなく「持つべきものは仲間」というフレーズを頻繁に見かけます。この改変表現の元ネタについて、若年層を中心に「本来のことわざなのか?」という疑問が呈されるケースも少なくありません。

調査を進めると、この言葉が広く人口に膾炙した背景には、1990年代後半から2000年代にかけて隆盛を極めた「週刊少年ジャンプ」の黄金期作品群、とりわけ尾田栄一郎氏による世界的メガヒット作『ONE PIECE(ワンピース)』のフィロソフィーが深く影響しています。作中で主人公ルフィが「仲間」を何よりも尊び、理屈を超えて命懸けで守り抜く姿は、当時の読者層に強烈なインパクトを与えました。

また、ゲームカルチャーにおける『ドラゴンクエスト』シリーズや、パーティーを組んで共闘するMMORPG、さらには近年の『モンスターハンター』やソーシャルゲームのギルド・協力プレイ文化の中で、「友(個人的な友人)」という枠組みを超えて「共通の目的や戦いに挑む同志」を指す言葉として「仲間」という単語が好んで使われるようになりました。

SNS上では、ゲームの難関レイドボスをフレンドの協力で討伐した際や、フットサル・同人活動などの共同プロジェクトで窮地を脱した際に、「いやあ、持つべきものは仲間だな!」とツイートされるのが一種の定番リアクションとなっています。伝統的なことわざがサブカルチャーやネット空間の文脈と融合し、よりスポーティーで連帯感の強いスラングへと自然変異を遂げた好例です。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。