Q1:人体の不思議展に展示されていたのは、本当に本物の人間の遺体だったのですか?
A1:はい、すべて本物の人間の遺体です。骨格模型や蝋人形ではなく、水分と脂肪分を抜き取り、合成樹脂を浸透させて固める「プラスティネーション」という特殊技術で保存加工された生身の人体組織です。
Q2:なぜ日本の警察や検察は、主催者を逮捕・摘発しなかったのですか?
A2:告発状は提出されたものの、死体解剖保存法における「死体」の定義が「自然に腐敗する有機体」を想定していたため、全身が樹脂化された標本が法的に「死体」に当たるかどうかの司法判断が極めて困難だったためです。法的解釈のグレーゾーンを突かれたことで刑事罰の適用には至りませんでしたが、社会的信用を完全に喪失したことで興行継続が不可能になりました。
Q3:現在、日本国内でプラスティネーション標本を見ることは一切できないのですか?
A3:商業目的の展示イベントは存在しません。ただし、正当な医学教育・研究目的のために正規の手続きを経て大学医学部や博物館に所蔵されている一部の臓器標本などは、厳格な学術管理のもとで保管・限定公開されているケースがあります。