民間移譲に伴い、病院を利用する市民にとって最も大きな関心事は「これまで通りの診療が受けられるのか」という点でしょう。現在の診療体制は、かつてのような大規模総合病院型のフルスペック診療から、地域の高齢化ニーズに応じた機能分化型診療へと明確にシフトしています。
内科や外科、整形外科、リハビリテーション科などを基軸としつつ、日によって非常勤専門医による特殊外来が組まれるなど、効率的な診療スケジュールが敷かれています。受診を検討する際は、以下の基本体制を把握しておくことが不可欠です。
【外来受付と診療時間の目安】
午前受付は8:30〜11:30(診療開始9:00〜)、午後は予約診療や専門外来を中心とした運用が多く、一般外来の受付枠は科によって異なります。土曜午後・日曜・祝日は原則休診体制となっており、曜日ごとの担当医スケジュールは月ごとに変動するため、受診前の事前確認が推奨されます。
一方、住民が最も気をもむ救急外来の受け入れ体制については注意が必要です。公立病院時代初期のような「24時間365日常時あらゆる重篤患者を受け入れる三次救急体制」ではなく、主に初期救急や自院かかりつけ患者の急変対応、亜急性期患者の受け入れを中心とした運用となっています。佐野市消防本部の救急搬送データを見ても、重症外傷や急性心筋梗塞、脳卒中などの超急性期症例は、三次救急を担う佐野厚生総合病院や近隣の大学病院へとトリアージされる仕組みが確立しています。自身の症状の重症度に応じた医療機関の選択が、現在の佐野地域医療における大前提です。