賃貸の壁紙剥がれは高額請求?原状回復の新常識と退去費用対策

賃貸の壁紙剥がれは高額請求?原状回復の新常識と退去費用対策

賃貸の壁紙剥がれは高額請求?原状回復の新常識と退去費用対策の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

退去費用を巡る現実の現場では、貸主・管理会社側と借主側の間でどのような駆け引きが繰り広げられているのでしょうか。Web上のコミュニティやSNSに投稿された膨大なトラブル事例を分析すると、ある典型的なパターンが浮き彫りになります。

首都圏の1Kアパートに4年間居住した20代男性は、退去時の立ち会いで管理会社の担当者から「壁紙の擦れと剥がれがあるため、部屋全体のクロス張り替えで14万円かかります」と告げられ、預けていた敷金6万円を差し引いた8万円の請求書をその場で突きつけられたと振り返ります。

「その場では威圧的な態度に圧倒され、サインしかけました。しかし一度持ち帰り、ガイドラインの負担割合計算式を調べた上で『居住4年であれば残存価値はおよそ30%程度のはずです。さらに傷のある一面のみの計算書を再発行してください』と文書で返答したところ、最終的な請求額は2万2,000円まで激減しました。知識がなければ完全にカモにされていたと思います」(当事者の手記より)

一方で、入居者側の過失が明白なケースでも紛争化する事例が頻発しています。室内で大型犬や猫を飼育していた入居者が、「壁紙の寿命は6年だからタダになるはずだ」と主張し、柱や下地ボードまでボロボロに噛み砕いた損害の弁済を拒否した事例です。このケースでは管理会社側が弁護士を通じて提訴し、最終的に下地修繕費と臭気除去の特別清掃費用を合わせた28万円の支払い命令が下される結果となりました。感情論やネットの曲解された知識に頼ることは、双方にとって深刻な泥沼化をもたらすだけです。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。