「気合や根性で治そう」と我慢を重ねても、かえって強迫観念が強まるのがこの疾患の難しさです。日常生活に制限が出ている場合は、早期に医療機関へ相談するのが確実な改善への近道となります。
受診先としては、「心療内科」または「精神科」が適しています。初診時には、いつから症状が始まったのか、どのような場面で苦痛を感じるのかをメモにまとめて持参すると診察がスムーズです。
医療機関で行われる治療の主軸は、大きく分けて以下の2つです。
1. 認知行動療法(曝露反応妨害法:ERP)
あえて不安を感じる状況(例:ドアノブに触れる)に直面し、その後にいつも行っている強迫行為(手洗いなど)を段階的に我慢する訓練です。強迫行為をしなくても「時間の経過とともに不安は自然に下がる」という体験を脳に学習させ、過剰な恐怖反応を根本から書き換えていきます。
2. 薬物療法(SSRI)
脳内のセロトニン濃度を調整するSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を中心とした内服治療です。不安感や強迫観念の強度を和らげる効果があり、認知行動療法をスムーズに進めるための土台作りに役立ちます。