世代別の詳細データを紐解くと、興味深い意識の落差が見えてくる。子供世代では、ナスや椎茸、ピーマンといった特定の歯ごたえや苦味を持つ野菜が依然として上位を占める。一方で20代から40代の大人世代になると、脂っこすぎる肉の脂身や、においの強い発酵食品、激辛調味料などが嫌悪の対象として上位に顔を出す。
単なる「わがまま」として処理されがちな偏食だが、その裏には家庭環境や食生活の歴史が深く関係している。家庭や学校で行われる食育の現場でも、幼少期の食体験がいかに成長後の嗜好形成に影響を与えるかが数々の研究で明かされている。拒絶反応の裏には、人間が生きるうえで獲得してきた正当な理由が存在するのだ。