しかし、安心ばかりはしていられない。昨今、急速に巧妙化しているのがSNSやダークウェブを介した非対面型の犯罪だ。いわゆる「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」の残党や海外の詐欺グループが、日本の技能実習生や留学生を「闇バイト」の受け子や出し子、さらには不正口座の開設要員として求人サイト経由でスカウトする事例が急増している。
言葉の壁や経済的な困窮につけ込まれ、知らず知らずのうちに大規模な特殊詐欺やフィッシング詐欺の手先として組み込まれてしまう構造だ。主犯格は海外に拠点を置き、末端の外国人だけが現場で逮捕される構図が定着しつつあり、警察当局も捜査の手法を根本から見直さざるを得ない事態に直面している。