ここで注意しなければならない盲点が、「ただのおふざけミーム」と「現実のストリート暴力」の混同です。
ネット上の噂の中には、「6 7とコメントすると海外の犯罪組織にマークされる」「危険なギャングの標語だから絶対に書き込んではいけない」といった過剰な都市伝説が一人歩きしているケースがあります。
確かに前述のUKドリルグループ「67」は、過去にロンドン警視庁(スコットランドヤード)から楽曲の配信停止命令や行動制限命令(CBO)を受けた経歴を持ち、対立グループとの激しい抗争の歴史を背負っています。彼らのサインや縄張りを示すコードとしての「67」には極めて深刻な現実が伴います。
しかしながら、ショート動画のコメント欄で飛び交う「what is 6 7」というスラングミーム自体は、そうしたギャングカルチャーの文脈から完全に脱色され、記号として消費されているだけの無害なジョークです。書き込んだからといって犯罪に巻き込まれるようなリスクはありませんが、ロンドン現地やUKヒップホップコミュニティの文脈ではセンシティブな意味を持つ場合があるため、TPOに応じた配慮は知っておいて損はありません。