物語の始まりは1995年、チャイナタウンのペル・ストリート(Pell Street)に開店した小さな店舗だった。創業者であるジョー・シウ(Joe Siu)氏が仕掛けたのは、当時のアメリカではまだ珍しかった「中にスープがたっぷりと閉じ込められた本格的な小籠包」だ。
皮を破るとあふれ出す圧倒的な量のスープと、濃厚な蟹の旨味。口コミはまたたく間に広がり、ニューヨーク・タイムズ紙をはじめとする大手メディアがこぞって絶賛した。小さな中華料理店は一夜にして、マンハッタン全土を巻き込む一大美食スポットへと変貌を遂げたのだ。