聖教新聞の紙面を開けば、そこには一般的なニュースメディアとは一線を画す独特の論調が広がる。連載小説『人間革命』や『新・人間革命』の精神的指導が連日紙面を飾り、選挙の時期が近づけば連立政権の一翼を担う公明党の実績や候補者情報が紙面を埋め尽くす。
この露骨な党派性と教条主義が、いま若手世代の学会員を遠ざける要因となっている。生まれた時から信者である「学会2世」「3世」の若者たちの中には、政治活動や機関紙の押し付けに強い抵抗感を抱く者が多い。信仰心はあっても政治支援や新聞の押し売りには加担したくないという意識の変化は、現場の組織統制を根底から揺るがしている。
「紙面に書かれている言葉が現代の社会感覚と乖離しすぎている」という若い信者の声は、組織の指導層には届きにくい。固定化された教義と現実社会の常識とのギャップが、聖教新聞に対する世間の違和感をさらに増幅させている。