近年、数々の高視聴率ドラマが生まれたが、なぜ『半沢直樹』だけがここまで異例の長寿コンテンツとしてなんJに居座り続けているのか。その理由は、本作が持っていた「歌舞伎的カタルシス」と「勧善懲悪の分かりやすさ」にある。
現代のドラマに多い、繊細な人間関係の描写や曖昧なエンディングは、実況板でのリアルタイムな盛り上がりには不向きだ。対して『半沢直樹』は、悪役がどこまでも悪く、主人公が圧倒的な論理と執念でそれを叩き潰す。この構造は、野球の実況で打線が爆発した瞬間や相手投手をノックアウトした時の爽快感と完全に一致していたのである。