昭和の洗濯機が2026年も壊れない謎|半世紀現役の耐久性と驚きの価値

昭和の洗濯機が2026年も壊れない謎|半世紀現役の耐久性と驚きの価値

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日本の洗濯機の歩みは、そのまま戦後日本の生活史そのものです。戦前まで主流だったタライと洗濯板による手作業は、冬場には手の皮が裂け、1回の洗濯に2〜3時間を要する重労働でした。この過酷な労働から主婦を解放したのが、昭和28(1953)年に登場した噴流式洗濯機であり、白黒テレビ・冷蔵庫と並んで三種の神器 洗濯機として憧れの的となりました。

最初期の主流となったのは、本体の横に2本のゴムローラーを備えた手動絞り器付き洗濯機です。洗い終えた洗濯物を2本のローラーの間に挟み、横についた手回しハンドルを回して水気を力任せに絞り出す構造でした。脱水槽による遠心脱水が普及する前の過渡期に生まれたこの昭和の洗濯機 ローラーは、ボタンが割れたり衣類が噛み込んだりするトラブルが日常茶飯事でありながらも、手でねじり絞る過酷さに比べれば劇的な進化でした。

この黎明期をリードしたのが、松下電器産業(現パナソニック)が世に送り出したナショナル洗濯機 昭和の名機群です。渦巻の力で汚れを落とす噴流式の技術を確立し、日本の隅々まで電化の恩恵を行き渡らせました。

そして昭和40年代、洗濯機の完成形として日本の家庭を席巻したのが「洗い槽」と「脱水槽」を独立させた昭和の洗濯機 二槽式の登場です。なかでも1970年代に大ヒットを記録したのが、日立製作所が発売した日立洗濯機 青空(あおぞら)シリーズでした。澄み渡る青空を思わせるブルーのボディ、遠心力で一気に水分を飛ばす強力な脱水力、そして頑丈極まりないモーター。洗濯しながら隣の槽で脱水を行える並行処理能力は、大家族の洗濯物を驚異的なスピードで処理することを可能にし、日本の主婦層から熱狂的な支持を集めました。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。