国連安全保障理事会の経済制裁が継続するなか、こうした特権施設の維持資金はどこから捻出されているのか。韓国情報機関の推計によれば、これらの施設や要員の維持には、暗号資産の奪取や洋上での「油の瀬取り」によって得られた党39号室の秘密資金が充てられているという。
フランス産の最高級ワイン、イタリア製の革製品、スイス製の精密機器――制裁の網をくぐり抜けて輸入される高級品は、現在も中国や東南アジアの密輸ルートを経由して平壌の専用倉庫へと運び込まれている。国民の貧困が深刻化する裏側で、指導部とその周縁をなだめるための「特権インフラ」は、今なお莫大な資源を吸い上げ続けているのが実態だ。