脳科学の用語だった現象名をそのままタイトルに冠し、インタラクティブアートの領域へと昇華させたのがゲームクリエイターの水口哲也だ。彼が手がけた『Tetris Effect: Connected』は、ブロックの回転やライン消去を美しい光と音の波に直結させ、プレイヤーに強烈な共感覚的トリップをもたらす。
特にPlayStation VR2などの高解像度ヘッドセットで体験すると、その没入感は異次元に達する。視覚と聴覚、コントローラーから伝わる繊細な振動が一体となり、思考の雑音が完全に消え失せる「ゾーン」状態へと誘われるのだ。それはもはや単なる反射神経の勝負ではない。意識を純化させ、深い瞑想状態に似たリラクゼーションと鋭敏な集中力を同時に引き出すデジタル・マインドフルネスの体験へと進化を遂げている。