かつて「フリーウェイ・シリーズ」といえば、ロサンゼルス近郊の地域的な対立構造を楽しむ、どこかお祭り騒ぎのようなイベントだった。しかし、ここ数年でその質は劇的に変化した。両チームの格差、移籍劇のドラマ、そして世界的な注目度が加わったことで、今や全米注目のメガイベントへと進化を遂げている。
プレミアム価格で取引されるチケット、球場周辺のダイナーで繰り広げられる熱い野球論争。ロサンゼルスという街自体が、野球の熱気に包み込まれている。「ドジャースファンもエンゼルスファンも、今夜ばかりは仕事を忘れてテレビにかじりつくんだ」。街のスポーツバーの店主は笑顔で語る。文化とプライドが交錯する都市型ライバル関係の完成形がここにある。