かつて汗染みといえば「グレーやカーキの服を避ける」という消極的な防衛策しかなかった。しかし、日本のアパレル産業と化学繊維メーカーがタッグを組んだことで、状況は一変している。東レをはじめとする素材大手の先進技術が、従来の綿素材の概念を覆しつつあるのだ。
大手化学メーカーの繊維研究員は、「表面には撥水加工を施し、肌側には吸水速乾性を持たせる特殊構造が確立されたことで、汗をかいても外側へ水分を染み出させないメカニズムが可能になった」と明かす。近年の機能性ファッションは、単に涼しいだけでなく、水分コントロールの領域において驚異的な進化を遂げている。