近年の主流となったOLED(有機EL)パネルは、完璧な黒の表現力と圧倒的なコントラストを誇る一方で、素子の劣化を防ぐための厳しい発光制限が設計段階で組み込まれている。最先端のディスプレイ技術はパネル全体の平均画像レベル(APL)を常に測定しており、白基調のWebサイトやドキュメントを全画面表示した際、焼き付き予防のために自動的に全体輝度を下げるABL(Auto Brightness Limiter)を発動させる。
この現象はパネルの故障ではなく保護仕様だ。だが、あえてダークモードを活用して画面内の発光面積を抑えることで、逆にテキストや必要箇所のスポット輝度を極限まで引き上げる逆転のテクニックが存在する。発光負荷を分散させ、素子の性能をスポット集中させる工夫が求められる。