美食の街としての評価を高める背景には、産業界と行政の一体となった取り組みが存在する。
県内80以上の酒蔵を取りまとめる新潟県酒造組合は、淡麗辛口にとどまらない新たな酒造りの波を牽引している。近年は低アルコール酒や芳醇なクラフト日本酒の開発が進み、地元の料理人たちと連携した「最新ペアリング」の提案が盛んだ。寒ブリの刺身にキリッとした純米酒を合わせる定番はもちろん、濃厚な発酵料理や揚げ物に合わせる新たなペアリング理論が好評を博している。
こうした地域の食文化振興を強力に後押ししているのが農林水産省だ。伝統的な郷土料理の継承や、地産地消を軸としたフードツーリズム推進事業を評価し、多角的な支援を展開。官民が手を取り合うことで、高品質な食材と酒が織りなす究極のガストロノミー体験が整備されつつある。