歴史の第一ページを刻んだのは、1959年の児島明子だった。アジア人として初めてミス・ユニバースの栄冠を手にした彼女の快挙は、戦後復興を遂げつつあった日本に計り知れない勇気を与えた。堂々とした立ち振る舞いとオリエンタルな気品は、当時の欧米中心だった審美眼を力強く覆してみせたのだ。
それから半世紀近くが経過したミス・ユニバース2007世界大会において、再び世界頂点の座を奪取したのが森理世だ。彼女の勝利は決して偶然ではない。洗練されたダンス経験に裏打ちされた圧巻のウォーキング、そして黒のタキシード風衣装を大胆に着こなす自己プロデュース力。審査員たちが息をのんだのは、伝統的な「控えめな日本女性像」を鮮やかに裏切る、圧倒的な自己主張とオーラだった。