2005年3月8日にリリースされた2ndアルバム『RADWIMPS 2 〜発展途上〜』は、現メンバー(野田洋次郎、桑原彰、武田祐介、山口智史)が揃って制作したバンド初期の金字塔です。このRADWIMPS 2 発展途上 収録曲の中で、トラック6に配置された『愛し』は、アルバム全体の思想的バックボーンを担う極めて重要な役割を果たしています。
アルバム名にある「2」という数字は、2作目であると同時に「1(ひとり)」から「2(ふたり)」になることの困難と美しさを象徴しています。『愛し』の歌詞にも「1」と「2」の概念が随所に登場し、他者と向き合うプロセスで生じる摩擦が克明に描かれています。
当時のインディーズシーンにおいて、多くの若手ロックバンドがストレートな情動を叫んでいた中、野田洋次郎が提示した詞世界は異次元の緻密さを誇っていました。この完成された世界観が、後の『有心論』や『ふたりごと』といったモンスターチューンへと直結していきます。