ネット上の情報では「どんな布でも100均クリップと突っ張り棒で簡単にカーテン化できる」という手軽さばかりが強調されがちですが、実用面における見落としがちな盲点も存在します。
最大の盲点は、遮光性と断熱性の低下です。一般的なカーテンレールと異なり、クリップ留めの場合は「ポール」と「布の上端」の間にリング分の隙間(約2〜4cm)が必ず生じます。この隙間から上部の光漏れが発生するため、寝室を完全遮光にしたい場合には適していません。隙間を塞ぎたい場合は、布の上端をポールの高さまで折り返してクリップで挟む「立ち上がり留め」の工夫が必要です。
また、「金属クリップならどれも同じ」という誤解も危険です。湿度の高い窓辺や結露が発生しやすいアルミサッシ付近でスチール製の未防錆クリップを使用すると、結露の水分でクリップが錆び、挟んでいた大切なファブリックに赤茶色のサビ染みが移る事故が起きています。湿気が懸念される場所では、必ずステンレス製(無印良品など)や真鍮無垢、樹脂製コーティングが施された製品を選定してください。