リンドウの最も有名な花言葉として広く知られているのが「勝利」「正義」「誠実」です。この力強いメッセージのルーツは、神話や漢方薬としての歴史に深く根ざしています。
リンドウの漢字表記である「竜胆」は、古くから生薬として珍重されてきた根の苦さに由来します。熊の胆(くまのい)よりもさらに苦いことから、最上級の生物である「竜の胆(りゅうのどう)」と名付けられ、それが転じて「りんにんどう」「りんどう」と読まれるようになりました。
この竜胆根(りゅうたんこん)は、古代ギリシャの王ゲンティウスがペストの治療薬として発見したという伝承や、日光山を開いた勝道上人が雪の中で見つけた霊草という伝説が残るほど、「病気という苦難に打ち勝つ特効薬」として重宝されてきました。この圧倒的な薬効から、病魔を退ける意味で「勝利」、悪や不正を挫いて命を救う姿から「正義」という栄誉ある花言葉が定着したのです。