ネット社会において、アイドルの過剰な決め台詞は往々にして揶揄や炎上の火種になりがちです。しかし「セクシーサンキュー」は、SNSや掲示板、Q&Aサイトなどにおいて極めて珍しい「全方位からの好感と愛され方」を獲得してきました。
当時の反響データを分析すると、ネットユーザーの受け止め方には3つの明確な特徴が存在します。
- 徹底したプロ意識への脱帽:どんなに過酷なバラエティのムチャぶりであっても、照れや冷笑を一切見せず、100%の真顔と情熱でやり遂げる「潔さ」への支持。
- 相手を傷つけないポジティブな言霊:毒舌や嘲笑が溢れる現代のエンタメ空間において、誰も傷つけず、感謝とリスペクトのみを増幅させる純度の高さ。
- 共鳴しやすいコミュニケーション性:相手側がどうリアクションすべきかのコードが共有され、ネット上でも汎用的な挨拶として模倣された点。
特にファンコミュニティや共演者の間で定番となったのが、「セクシーサンキューの正しい返し方」です。中島健人自身がバラエティ番組等で推奨していた正式なレスポンスは「セクシーサンキュー」に対して「セクシーユーアーウェルカム(Sexy You're Welcome)」と返す作法でした。胸元に手を当て、優雅な会釈を返すことで成立するこのコール&レスポンスは、ライブ会場だけでなく一般の職場やSNS上のリプライでも愛嬌のあるコミュニケーションツールとして親しまれました。