デビュー以来、約12年間にわたり二人三脚で歩んできたワタナベエンターテインメントを離れた背景には、彼自身の人生を揺るがす大きな転機がありました。公式発表資料において志尊淳は、「自分自身の仕事観・人生観が変わり、これからの人生をどのように歩んでいくかを深く考えた結果」と独立理由を率直に明かしています。
その契機となったのが、2026年3月に発症した「急性心筋炎」による入院・闘病生活でした。集中治療室で生死の境をさまよった経験は、その後のインタビューや手記でも「明日死ぬかもしれないという現実を突きつけられたとき、後悔のない選択を自分の意志で下したいと強く思うようになった」と語られています。
30代という俳優としての円熟期を迎えるにあたり、敷かれたレールの上を進むのではなく、企画の立ち上げから作品選び、スケジュール管理に至るまで自らの意志で決定権を持つこと。それが彼にとっての必然的な独立の動機でした。