Q1:昔のアメリカン航空のように、まったく塗装しない「無塗装の銀色」にすれば一番軽くて燃費が良いのでは?
A1:かつてのアメリカン航空が採用していた「ポリッシュド・スキン(磨き出しのアルミ地)」は、塗装重量を削減できる利点がありました。しかし、アルミの輝きを保つために頻繁な研磨作業と莫大な人件費が必要だった上、複合材(カーボン素材)が機体の半分以上を占める現代の新型旅客機では、素材保護のために塗装が必須となっています。
Q2:飛行機が1回塗り替えるのに必要な期間はどれくらいですか?
A2:機体のサイズによって異なりますが、小型機で約1週間、ボーイング777やエアバスA350などの大型機では旧塗装の剥離から下地処理、上塗り、乾燥まで含めて約10日〜2週間を要します。航空会社は定期重整備(CチェックやDチェック)のタイミングに合わせて塗り替えを行い、運休ロスを最小限に抑えています。
Q3:特別塗装機(ラッピング機)は重くなって燃費が悪化しませんか?
A3:全面を厚く再塗装する場合は数十キロ単位の重量増になりますが、現代の特別塗装の多くは厚さ数ミリ以下の航空専用軽量グラフィックフィルムを使用しています。機体全体への重量影響はごくわずかに抑えられており、運航ダイヤや燃費への実質的な悪影響はほとんどありません。