全科目をバランスよく学習しなければならない共通テストの重圧に悩む受験生にとって、配点比率や選考方式の妙を突いた戦略は極めて有効です。いわゆる国立看護大学穴場とされる大学には、明確な構造的特徴があります。
第1の狙い目は、「2次試験で学科試験を課さず、小論文と面接のみで合否判定を行う地方国立大学」です。例えば、弘前大学、秋田大学、富山大学、鳥取大学、佐賀大学などの保健学科看護学専攻では、個別試験の負担が比較的軽く、共通テストで確実に逃げ切る戦略が立てやすくなっています。特に共通テスト配点において、数学や理科の圧縮率が高く英語・国語の配点が高い大学を選定すれば、文系寄りの学力特性を持つ受験生でも十分に逆転合格を狙えます。
第2のルートとして年々枠が拡大しているのが、学校推薦型選抜や総合型選抜です。各大学の看護大学推薦入試選考基準を精査すると、出願要件として全体の学習成績の状況(旧・評定平均)3.8〜4.0以上を求めるのが一般的ですが、近年は「共通テストを課す推薦」と「共通テストを課さない推薦」で倍率と難易度が大きく分かれています。
共通テスト免除の推薦入試は年内に合格を確保できる魅力がある反面、志望理由書や活動実績、面接での適性評価が極めて厳しく、倍率が4〜6倍に跳ね上がる傾向があります。逆に「共通テストを課す推薦」は、出願要件のハードルから見かけの倍率が1.5〜2.5倍程度に落ち着くケースが多く、堅実に共通テストの準備を進めてきた層にとっては最大の好機となります。
合格を確実にするためには、秋以降の募集要項発表に目を配り、前期日程だけでなく後期日程や地域枠推薦まで含めた出願ポートフォリオを綿密に設計することが求められます。