2009年8月、ドイツの画像掲示板「Krautchan.net」の国際板(/int/)で、イギリス人のネットユーザー「Falco」氏がペイントソフトで描いた殴り書きのコミックがすべての始まりでした。当時、ポーランドのネットユーザーたちによる自国愛を誇示するサイバー空間での集団行動に辟易していた海外ユーザーたちが、彼らをからかう目的で生み出したのが「丸っこいポーランド」だったのです。
初期のポーランドボール歴史解説を振り返ると、その根底には激しいネットバトルとポーランドボール炎上経緯が存在します。当時の掲示板上では、ロシア人ユーザーとポーランド人ユーザーによる感情的な歴史論争が日常茶飯事でした。そこへFalco氏が投下した、下手くそな絵柄と稚拙な英語(エングリッシュ)で描かれたコミックは、ピリピリとした対立を嘲笑とユーモアへ一変させる強烈な破壊力を持っていたのです。これが瞬く間に他国のユーザーをも巻き込み、世界各国のステレオタイプを投影する「カントリーボール」という巨大な表現様式へと昇華していきました。