2000年代中盤から後半にかけて、圧倒的な投稿速度と独特のノリでネットカルチャーの中心地となったのが「ニュース速報(VIP)板」です。ここからは、掲示板史に残る歴代神スレが次々と誕生しました。
特に人気を博したのが、スレッド主のリアルタイムな行動を次のレス番号(アンカー)で指定する「安価スレ」や、日常のトラブルを実況するスレッドです。「弟の部屋に入ったら怪しげな儀式をしていた」「一人暮らしの部屋に知らない猫が居座っている件」といった日常のささいな異変が、住民たちの鋭いレスと予想外の展開によって一大エンターテインメントへと昇華されていきました。
当時のVIPスレの特徴は、スレッド主の語り口の巧みさと、住民たちによる「ネットの反応」の一体感にあります。誰かがボケれば瞬時に秀逸なツッコミが入り、予期せぬアクシデントが発生すれば全員で面白がる。テキストだけで構成されているにもかかわらず、まるで深夜ラジオの生放送を聴いているかのようなライブ感が、数々の伝説を生み出しました。