防空体制の最前線として注目を集めるのが、沖縄本島をはじめ与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島などに広がる南西諸島エリアです。台湾有事への懸念が高まるなか、陸上自衛隊の地対空ミサイル部隊の新規配備や増強が急速に進められてきました。
重要空軍基地やレーダーサイトを直接防護する装備として欠かせないのが、航空自衛隊の基地防空用地対空誘導弾(基地防SAM)です。敵の精密誘導爆弾や低空侵入してくる巡航ミサイルを迎撃し、滑走路や指揮管制機能を維持するための近接防空(VSHORAD/SHORAD)能力が抜本的に強化されています。
離島防衛においては、限られた平地での分散配置や、欺瞞工作を用いた生存性の向上が重視されており、近年行われる防空訓練でも「敵に見つからず迅速に移動・再配置する能力」が重点項目に据えられています。