こうした大洋の浮遊生物に対する人類の好奇心は、今に始まったことではない。19世紀、進化論の金字塔を打ち立てたチャールズ・ダーウィンもまた、ビーグル号での歴史的な航海中に大洋の表面を漂う奇妙な生物群の美しさと不思議な生態に深い関心を寄せていた。
大航海時代の博物学者たちは、風と海流だけに身をまかせて地球上の大海原を漂泊する「ネウストン(水表生物)」たちが形作る小宇宙に魅了されてきた。鏡のような海面に浮かぶ鮮やかな青い陰影は、当時の探検家にとっても、大自然が生み出した神秘の象徴としてスケッチに残されている。