華々しいデビューの陰で、当時のメンバーたちがそれぞれ心に深い葛藤を抱えていたことは有名なエピソードです。実は、結成メンバーの5人のうち3人が、当時すでに事務所を退所する意向を固めていました。
アートの道に進むため退所を申し出ていた大野智、学業に専念するためジャニーズJr.の卒業を考えていた櫻井翔、そしてアメリカへ演劇留学を希望していた二宮和也の3人です。彼らは「レコーディングの手伝い」や「ハワイ旅行」という名目で集められ、気づいた時にはグループのメンバーとして船の上に立っていました。
さらに相葉雅紀は、会見のわずか3日前にジャニー氏から「YOU、パスポート持ってる?」と聞かれ、偶然持っていたことから急遽メンバー入りが決定。すでにJr.内で圧倒的な人気を博していた松本潤を含め、それぞれ異なる思惑と運命が複雑に絡み合って奇跡的に結成されたのが「嵐」でした。決して最初から一枚岩のエリート集団ではなく、先の見えない不安を抱えた少年たちが手探りで築き上げた絆こそが、後の強固なグループワークの土台となったのです。