「くせで跳ねるなら縮毛矯正をかければ解決する」という短絡的な選択には、重大な落とし穴が潜んでいます。アルカリ性の強い従来の縮毛矯正をボブの長さに施すと、髪の柔軟性が失われ、毛先がシャキーンと不自然に尖った「こけし状態」に陥るケースが散見されます。
とりわけ縮毛矯正ボブ毛先はねる対策として知っておくべきは、直毛になりすぎた毛先が肩や首の曲面に当たると、しなやかに逃げることができず、テコの原理でかえって激しく外側へ跳ね上がる現象です。縮毛矯正を選択する場合は、毛先まで薬液を塗布せず根元のボリュームダウンに留めるか、中性〜酸性領域の薬剤で髪の弾力を残す「酸性ストレート」を指定することが賢明な回避策となります。
また、カット設計そのものでハネを封じ込めるはねないボブカットのオーダー方法も極めて有効です。サロンでオーダーする際は、以下の3つの専門的要望を言語化して伝えてください。
第一に、「内側の髪を外側の髪より数ミリ短く切るイングラデーション構造にしてください」と伝えます。内側が短くなることで、外側の長い毛が内側を包み込む物理的張力が働き、自然と内巻きにおさまります。
第二に、「セニング(すきバサミ)で毛先を梳きすぎず、スライドカットで髪の束感を残しながら毛量を減らしてください」と指定します。毛先の厚みを適度に残すことで自重が生まれ、肩の反発を押し戻す重量バランスが成立します。
もし現在の長さが肩に干渉してどうにもならない場合は、いっそのこと顎ラインまで切り詰めるくせ毛はねる髪型ショートボブへと移行するのも一案です。首のくびれより上で毛先が浮遊する構造を作れば、肩との物理的衝突そのものを物理法則から完全に排除することが可能です。