実際の愛用者やパーソナルトレーニングの現場では、クレアチンの摂取タイミングに関してどのような試行錯誤が行われているのか。取材や独自コミュニティ調査から見えてきたリアルな肉声に耳を傾けてみます。
都内大手ジムで指導を行う30代のパーソナルトレーナーは、顧客の失敗事例について次のように証言しています。
「初心者にありがちな失敗が、プレワークアウトのサプリにクレアチンを山盛り混ぜてジムに向かい、スクワットの途中で腹痛を起こしてトイレに駆け込むケースです。運動前は交感神経が優位になって消化器系の働きが落ちています。トレ直後にプロテインと一緒に流し込む指導に変えただけで、胃腸の不快感がピタリと収まり、挙上重量が順調に伸び始めたクライアントを何人も見てきました」
また、筋トレ歴5年の男性(32歳・会社員)は、個人のブログや知恵袋での相談を経て飲み方を改善した体験を語っています。
「昔はローディングをやろうとして激しい下痢に悩まされ、自分には合わないサプリだと思い込んでいました。しかし、1日3gを毎朝の食事後にぬるま湯でしっかり溶かして飲む方法に変えたところ、お腹を下すことも一切なくなりました。1ヶ月ほど経った頃からベンチプレスの80kgで止まっていた壁を突破でき、今では手放せない相棒です」
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
クレアチンは極めて安全性が確立されたサプリメントですが、個人の目的や体質によって向き不向きが存在します。安易な摂取で後悔しないための明確な基準を提示します。
■ 積極的に取り入れるべき人:
- ウエイトトレーニング、短距離走、格闘技など、数秒から数十秒の爆発的な出力を要する種目を行っている人。
- 扱う重量の停滞期(プラトー)を打破し、セット終盤の筋出力を高めたい人。
- 肉や魚の摂取量が少なく、食事からのクレアチン補給が不足しがちなベジタリアンや小食の人。
■ 慎重な判断・用量調整が必要な人:
- マラソンや長距離ロードレースなど、純粋な体重増加が運動パフォーマンスの低下に直結する持久系アスリート(細胞内に水分を引き込むため、初期段階で体重が約1〜2kg増加する傾向があります)。
- もともと腎機能に何らかの既往症や疾患を抱えている人(健康な成人における腎機能障害の報告はありませんが、排泄器官である腎臓に不安がある場合は必ず主治医に相談すべきです)。
- 計量直前の格闘技選手やボディビル選手で、皮膚直下の水抜き(ディプリート)をシビアに行う調整期間にある人。