厚生労働省が発表した最新の人口動態統計は、関係者に少なからぬ衝撃を与えた。婚姻件数は過去最低を更新し続け、平均初婚年齢は上昇の一途をたどっている。かつてのような「適齢期が来たら結婚するのが当たり前」という社会的圧力はほぼ完全に消失した。むしろ、周囲の目を気にして妥協した相手と結婚することのリスクの方が、はるかに大きく見積もられている。
都内のIT企業に勤務する男性(29歳)は、「周りで結婚した先輩たちが、小遣い制にされて趣味のガジェットを買えなくなったり、休日のたびに義理の実家への帰省を強要されたりしているのを見ていると、とてもじゃないが足を踏み入れる気にはなれない」と語る。彼らにとって、独身でいることは孤独ではなく、自由の確保なのだ。