『凪のお暇』最終回に納得できない?慎二とゴンを選ばなかった理由

『凪のお暇』最終回に納得できない?慎二とゴンを選ばなかった理由

『凪のお暇』最終回に納得できない?慎二とゴンを選ばなかった理由について詳しく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

本作を一貫して支配していたキーワードが「空気」だ。凪は他人の顔色を伺って空気を読みすぎ、慎二は空気を作り出そうと強がり、ゴンは相手を呑み込む無色透明の空気のような存在だった。登場人物全員が、自分を取り巻く「空気」の呪縛に苦しんでいたと言っても過言ではない。

最終回において、凪がふたりに別れを告げた瞬間、彼女は初めて「自分で空気を吸う」感覚を手に入れた。慎二が最後に流した涙は、凪を解放すると同時に、自分自身も「好意を素直に表現できない呪縛」から解き放たれた証でもあった。ゴンが告白を断られて見せた微笑みも、彼が初めて一人の女性に本気になり、成熟した男へと変化した証拠だ。つまり、誰も選ばない結末は、凪だけでなく男性陣にとっても救いとなる必然のラストだったのだ。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。