ファーストピアスを外すタイミングを見極める際、カレンダーの日数だけを基準にするのは極めて危険です。人間の身体が傷口を修復し、ピアスの通り道に皮膚を張る「上皮化(じょうひか)」のスピードには個人差があるためです。
まだ外してはいけない危険なサインとして、皮膚科医が警鐘を鳴らす代表例は以下の通りです。これらが1つでも当てはまる段階で外してしまうと、セカンドピアスへの移行時期としては完全に時期尚早と言わざるを得ません。
まず警戒すべきは、ピアスホール出血や痛みの原因となる組織の未成熟状態です。軸(ポスト)を軽く前後に動かした際に少しでも「チクッ」とした痛みや突っ張り感がある場合、ホールの内壁はまだ薄皮すら張っていません。また、朝起きるとポストの根元に黄色っぽい分泌物(リンパ液)が乾燥して固まっていたり、赤みや熱感、ズキズキとした拍動痛がある状態も、組織が急性炎症と戦っている明確なサインです。
一方で、ピアスホール完成の見極めサインは視覚と触覚で判断できます。分泌物が完全に止まり、綿棒で軽く周囲を押しても痛みが出ないこと。さらに、軸を前後にスライドさせた際に抵抗なく滑らかに動き、ホールの入り口がクレーターのように内側へキュッと引き込まれ、周囲と同じ肌色の皮膚で覆われていることが確認できて初めて、安全な取り外しが可能になります。