バンドの結成初期やメジャーデビュー当時の大森元貴は、黒髪を中心としたナチュラルで等身大な青年の佇まいが強く印象に残っていた。エネルギッシュなバンドサウンドとともに駆け抜けた「Phase 1」の時代は、少年っぽさを残した爽やかな笑顔と、ロックミュージシャンらしい無骨な情熱が同居していた時期だ。当時のスタイルを覚えている古参ファンにとって、現在の変貌ぶりはまさに驚嘆に値する。
休止期間を経て「Phase 2」へと突入した際、彼の魅力を決定づける大きな転換が訪れた。鮮やかなヘアカラーへの挑戦、緻密なスキンケアとメイクアップ、そしてドレープや色彩を大胆に取り入れたハイファッションへのシフトである。単に流行を追いかけるのではなく、楽曲が持つストーリー性やテーマを自らの身体表現として体現するために、ビジュアルそのものを芸術作品へと昇華させた。