エクセルで画像を扱う際にまず理解しておきたいのが、画像が配置されている「レイヤーの概念」です。従来のやり方で画像を貼り付けると、画像はセルの上を漂う「オブジェクト(図形)」として扱われていました。これが見た目上はセルに重なって見えても、データ構造としてはセルと独立しているため、行や列の非表示・ソート・削除によって表示がバラバラに崩れる主因となっていました。
この課題を根本から覆したのが、Microsoft 365で標準搭載された「セル内配置」です。リボンの「挿入」タブから「画像」>「セル内に配置」を選択すると、画像が文字や数値と同様にセルの中身(値)として格納されます。
これにより、セル幅を広げれば画像も自動追従し、フィルターをかけても該当行の中に綺麗に留まります。また、外部ファイルを単に参照して元の場所が変わると表示できなくなる画像とリンク切れ・埋め込みの違いにも注意が必要です。「リンク貼り付け」はファイルサイズを抑えられる反面、他人にファイルを送信した際にリンクが切れて空白になるリスクがあります。社外共有や長期保管を前提とする帳票では、完全にブック内部へ実体を保持する埋め込み処理が鉄則です。