保存中に表面が白くなってきたとき、ネット上では悲喜こもごもの議論が巻き起こる。クックパッドのQ&AコミュニティやYouTubeの解説動画でも、白粉(シロコ)とカビの判別がつかずにパニックに陥る投稿が後を絶たない。破棄すべきか、美味しく食べるべきか。その境界線はどこにあるのか。
見極めのルールは極めて明快だ。表面に均一に、サラサラとした質感で現れる粉は「糖化(プルーム)」現象である。芋の内部から麦芽糖が結晶化して浮き出たものであり、むしろ極限まで甘みが熟成した証拠。口に含めばスーッと溶けて優しい甘さが広がる。
一方で、警戒すべき白カビは「立体感」と「不規則性」を持つ。綿毛のようにフワフワと盛り上がっていたり、斑点状に散らばっていたりする場合は、一発アウトだ。少しでも青みや緑、黒が混ざっている、あるいはツンとした酸臭や埃っぽい異臭が鼻をつくなら、未練を断ち切って処分する勇気が必要だ。削って食べようとする試みも、内部に菌糸が張り巡らされている可能性があるため推奨されない。