ネット上の情報やSNSでは、指輪の位置に関して誤った俗説が散見されます。ここで代表的な誤解を是正しておきましょう。
最も多い誤解が、「右手薬指に指輪を着けると縁起が悪い、あるいは浮気防止にしか使えない」という極端な言説です。前述の通り、ヨーロッパでは右手薬指こそが正当な結婚指輪の定位置であり、日本国内においても「ペアリング」や「自分への誓い」として右手薬指にリングを着けることは何ら不作法ではありません。
また、「サイズがきつくなったら無理に外さず放置してよい」というのも危険な盲点です。血行不良を引き起こすだけでなく、緊急搬送時に指輪を切断(リングカッターによる切断)せざるを得なくなるリスクがあります。指の関節が太くなった場合は、早めに購入店でサイズ直し(リサイズ)を依頼するのが賢明です。
【プロの結論】ブライダルリングの着用基準と向き不向き
結婚指輪をどの指に着けるか、あるいは日常的に着けるべきかどうかは、ふたりの生活様式と価値観に完全に委ねられています。伝統を重んじ周囲への既婚アピールを重視するなら「左手薬指の常時着用」が最も無難ですが、職種や体質に制約がある場合は、右手への着用やペンダント化、あるいは記念日のみの着用という選択も立派な愛の表現です。形式的な「正解」に縛られず、お互いが心地よいと思えるルールをふたりで合意形成することこそが、最も健全な夫婦関係の第一歩と言えます。