森光子さんとジャニーズ事務所のつながりは極めて深いものだった。単なる所属タレントのファンという枠を超え、創業者の時代から事務所全体の精神的支柱であり続けた。その中でも特に東山紀之氏とのパイプは太く、後輩グループの若手たちにとっても森さんは特別な存在として君臨していた。
やがて時代は流れ、旧来の事務所組織は社会的な大きな転換期を迎え、補償推進や組織刷新に伴いSMILE-UP.へと名称を変えることとなる。東山氏自身が経営の最前線に立って激動の舵取りを行う決断をした際、多くの関係者が思い起こしたのが森さんの教えであった。「どんな時も、観客や他者への感謝と誠実さを忘れてはならない」という森さんの遺志は、東山氏がタレントとしての表舞台を降り、険しい道を進む大きな精神的支柱となったのである。