アルヒラルの補強を支えているのは、サウジアラビアの政府系ファンド「公的投資基金(PIF)」の戦略的バックアップです。PIFは国内の4大クラブ(アルヒラル、アルナスル、アルイテハド、アルアハリ)を傘下に収め、国家プロジェクト「ビジョン2030」の一環としてリーグ全体の価値向上を図っています。
その中でも、アルヒラルは最も成功裏に資金を運用しているクラブといえます。クリスティアーノ・ロナウドを擁するアルナスルや、カリム・ベンゼマを擁するアルイテハドと激しい首位争いを繰り広げつつも、サウジプロリーグ順位において首位を独走・安定維持できる最大の要因は「チームバランスの良さ」にあります。
攻撃陣だけに巨額投資を行うライバルクラブに対し、アルヒラルは守備陣(ボノ、クリバリ、カンセロ、レナン・ロディ等)と中盤(ネヴェス、ミリンコヴィッチ=サヴィッチ)に巨額の移籍金を投じました。その結果、失点数が極めて少なく、大崩れしない強固なゲームモデルが完成したのです。