結論から明確に言えば、世界一画数の多い漢字の実在性を公的な学術機関や国家規格、あるいは伝統的な漢和辞典の基準で測る場合、1024画の漢字は実在しません。文字学(漢字学)の最高峰とされる『大漢和辞典』(諸橋轍次編、大修館書店)や、約8万5000字を網羅する中国最大の字典『中華字海』、さらには世界標準の文字コード規格であるUnicodeのどこを探しても、この文字は収録されていないのが客観的な事実です。
では、1024画漢字の意味と由来はどこにあるのでしょうか。追跡調査によると、この文字の正体は「龍(16画)」という漢字を縦に8個、横に8個、合計64個敷き詰めた構造を持っています。16画×64個を計算すると、ちょうど「1024画」になります。デジタル情報の世界において、1024は「2の10乗(2^10)」であり、1キロバイト(1KB=1024バイト)を表す基準値としてエンジニアやネットユーザーにとって極めて馴染み深い数値です。つまり、漢字の歴史的発展や字書に基づいたものではなく、現代のデジタル文化やネット上のジョークから生まれた創作漢字1024画の真相がそこにあります。
気になる1024画の漢字の読み方についても、正式な音読みや訓読みは存在しません。ネットコミュニティやSNS上では、無数の龍が集結しているビジュアルから「ドラゴン」「ゴッド」「オディン」「らい」といった漫画的・中二病的な当て字が面白半分で付けられているに過ぎず、言語学的な根拠を持つ発音は一切設定されていないのが実態です。