ドレミファソラシドは何語?英語ではない驚きの由来と各国音名の真相

ドレミファソラシドは何語?英語ではない驚きの由来と各国音名の真相

ドレミファソラシドは何語?英語ではない驚きの由来と各国音名の真相について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をお届けします。

「ドレミファソラシド」を英語だと誤解している人は少なくありません。確かに、世界的なミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の影響で「Do-Re-Mi」の歌が世界中に普及したため、英米圏発祥のフレーズと錯覚されがちです。しかし、言語学および西洋音楽史における正式な分類はイタリア語に位置づけられます。

誕生の舞台は11世紀初頭、中世イタリアのトスカーナ地方でした。考案したのは、カトリックのベネディクト会修道士であり音楽理論家でもあったグイード・ダレッツォ(Guido d'Arezzo / 991年頃〜1033年以降)です。当時の教会において、膨大な聖歌の旋律を暗記することは修道士たちにとって極めて過酷な試練であり、一人前の聖歌隊員を育てるまでに10年以上の歳月を要していました。楽譜の表記体系が未発達だった時代、音程を効率的に記憶し、正確に初見で歌うための革新的な教育ツールとして開発された体系こそが、ドレミの始まりです。

現代の国際社会において、イタリアはオペラや声楽の本場として知られますが、音楽用語の多くがイタリア語(Allegro、Crescendo、Forteなど)で統一されているのと同様に、ドレミの音階体系もまた、中世イタリアの教会音楽を起点として世界へと伝播していきました。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。